師走に置いてかれる

小説だったり映画だったり主に作品の感想が多めだと思います

DQMJ2Pの揺さぶってくる台詞

 2011年3月31日に発売されたこのゲーム。自分にとっては非常に思い出深い作品で、なにしろ初めてプレイしたRPGだと思われる。とはいっても小学校に入って間もない頃だったと記憶しているので、ストーリーだけでなくゲーム部分でさえ忘れてしまっていた。今回プレイし直してみて、もちろん懐かしいことは数えきれないほどあり、そして当時は全く理解できていなかった事もやはり多かったのだなと。とても素敵な時間を過ごせたと思っている。

 今回はこのゲームの気に入った台詞について語っていきたい。台詞の量が思っていたい以上に少なかったので、そこまで多くないだろう。順番は読んだ順。

 

…強い…
ふ…ふん!すなおに、相手の強さをみとめるのは セレブの たしなみなのよ!

byキストーラ

 僕は一般に高飛車な女性キャラクターは好きなのだが、このキストーラさんなかなかコテコテでむしろ爽快だと思っている。マダムに認められたことは人生でありませんが、気持ちが良いでしょうね。

 

なによ おれいなら もう言ったでしょ。なれなれしく 話しかけないでくださる?

byキストーラ

 痺れます。

 

それは かないません。私が つかえるのは あの お方のみと 決まっているのです。

byレティス

 ナンバリングのDQは8と9しかプレイしていないのですが、一瞬8の彼らなのかと思った。もしかしたら他のシリーズもプレイすれば、もっといろいろと考えられるのかもしれない。こういう誰かしらを示唆する台詞はやはり良いです。

 

こんなフケツなとこ ホントは いたくないけど このコのそばに いてあげないとね……。

byキストーラ

 優しさもさることながら、このコという言葉選びが好き。

 

わたくし とっても心配したのよ!
もう はなさないんだからっ!!

byキストーラ

 羨ましい。

ふーん。ランクAも クリアしちゃったんだ。
けっこう やるじゃないの……。

でもでも アタシは まだ
人間のこと みとめてないんだからねっ。
人間の信用を とりもどすためにも
アンタ がんばりなさいよっ!

byモグネ

 この勝気なモグラの女性を見つけたのはこの時が最初だったので、もしかしたら過去にもっと抜粋すべき台詞があったかもしれない。個人的にはジョーカー2Pで一番のお気に入り。

 

あなたと老師の ハードな戦い……。
わたくし ガラにもなく コーフンしましたわ。

byキストーラ

 見たい。

 

いやっ! 私は負けておらん!
なぜなら 私が負けたと思っていないからだ!

byキャプテン・クロウ

 素直に言われると認めたくなる。実はキャプテン・クロウのイベントは完走していないので、彼の生末は知らない。

 

おわりじゃないよ!
まだ おわりじゃないからっ!
これから ほんとうの戦いが はじまる!
だから きっと もどって おいでよ!

byモブいたずらもぐら

 この作品、低年齢層を踏まえて作っているのだなというセリフがちょくちょくあった印象がある。どれも上手くカモフラージュしているようで割と好きだったが、この台詞は感動する響きがある。

 

なあ イザヤール……。
キミのライバルは もう ここにはいない。
また あの島へ 行かないか。
もっと強くなった キミが みたいのだよ。

byセブンス

 もちろん島に戻るなんてことは分かっているのだが、こういう流れはどうしても感動してしまう。また行くという表現が素敵だと思う。イザヤールというのは主人公の名前だが、特に後悔はない。

 

それでは 出発しよう!
伝説のマスターが生まれた あの島へ!!

byセブンス

 もうここで終わってもいい。

 

あなたも きなさいよ。勝ちにげなんて
ぜったいに ゆるさないんだから!

byアロマ

 このアロマというキャラもなかなか痺れるキャラだったなと。前作であるjoker1でお馴染みのキャラらしい。それにしてもこのゲーム少なくとも3人はこういうキャラですけど、当時は流行っていたのだろうか。そうだとしたらいい時代。まあ一応は戦う人達のお話なのでそれが道理なのかもしれない。

 

なによ なによ!アロマとか ピスカとか
人間のメスが でかいカオしちゃってさ!
真のバトルGPのアイドルは
このモグネって 前から 決まってたのに!

byモグネ

 可愛さに溢れている。異種族だからこそできるメス呼びが良い。こんなキャラを当時見逃していた僕は、本当にボケナスだったのではないか。

 

ラッキーで のしあがってきた アイツだが
こんかいばかりは ババをひいたな。

byモブピピット

 最初に見た時は気付かなかったのだが、Jokerとかかっているのだと分かってからはもしかしたら作中一番に粋な台詞なのではないかと思っている。

 

なによ!長老さままで バカにして!
イザヤールだって やってくれるわよ!

byティコ

 勝気な要素を含みながらも、先達よりは少し優しさを多く含んでいるような感じでほっこりする。

 

汝は いい目をしているな。
我は 汝と おなじ目をした者を知っている。

by神獣

 前作主人公を示唆するようなセリフが嫌いな人はいるのだろうか。キングスペーディオは当時も使っていたのでかなり思い出深い。そしてやはり前作をやってからのほうが彼関連は楽しめそうだなと少し後悔していなくもない。

 

フッ。人間に ついていくのも
わるくないぞ。

by神獣

 フッ。

 

イザヤール……。汝も また
このような はしを へいきで わたるのだな。
ふふふ。こうして 汝と 旅していると
かつての友のことが 思いだされる……。
我は ひめられたチカラを とりもどすため
その友と ほこらを めぐったものだ。

by神獣

 ここら辺からへいきでわたる人のことを知っておかなかったことを後悔し始める。

 

やれやれ。あの レオソードってコ……。
ロクな大人に ならないわね。

byティコ

 先を知っている人のみニヤニヤできるという台詞はあざといとは思うけれども、痺れる。

 

じゃあな イザヤール
また どこかで 会おうぜ!

by少年レオソード

 最後としての気持ち良さ全開。当時の記憶だとこの少年レオソードが相当好きだった記憶があるのだが、今見ると横柄すぎてあんまりだった。この少年レオソードはたまごを孵すというシステムでしか入手できないのだが、DSのオンラインサービスが終了しているため現在は入手ができない。旧作の辛いところ。

 

しもふりにくなんか いらないわ!
アタシは もう その気まんまんなんだから!

byティコ

 可愛さの権化。しかしそのままだと強くはない。

 

いまの話 決して だれにも言ってはならぬぞ。
これは 我と そなたとの やくそくだ!

by闘神レオソード

 少年の頃からよくここまで成長したなと思い込んでいたところにこの台詞。タイムトラベル物の醍醐味だとは思うが、非常に感慨深い。どんな理由があるのか分からないが、ところどころひらがなのまま書かれているのがさらに憧憬を誘う。

 

 以上。もちろんすべてを確認できてはいないため、もしかしたらまだ見ぬ良き台詞があるかもしれないけれども、それを取りこぼすという事も含めてゲームだというほうが適当ではないだろうか。全体的にみれば、そこまで遊びが入った台詞は多くはなく、本筋からブレない台詞がほとんどなのだが、それでも所々で揺さぶってくる台詞が挟まれている辺り上質なゲームだと思う。ともあれ、懐かしさが詰まったこのゲーム、最高だった。