師走に置いてかれる

小説だったり映画だったり主に作品の感想が多めだと思います

【感想】んにゃ!いい奴!【タッチ】

 サンデーうぇぶりで期間限定無料公開されてたので読みました。その感想を何も考えず乱雑に出します。あだち充さんの作品はみゆき、H2、クロスゲームは全部読んで、MIXはちょっとだけ読みました。ネタバレありまくりだと思うんであしからず。

 

 まず、これはあだち充さんの漫画全てに言えることだと思うけど、なんか読んでて気持ちが良いというか、簡単に言ってしまえばテンポよく読めるということ。全26巻でしたけど3日ぐらいで読めました。スラスラ読めることによって、一回読み終えてもまたすぐに読みたくなる感じはします。絵とかコマ割りで見せるというか、台詞が無駄に多くないからスラスラ読めるんだと思いますけど、僕はこういう漫画の方が好きです。

 

 作品自体の感想はじっくり考えないとまとまらないですけど、適当なんで適当に書きます。まず思ったのは主要なキャラクター達は本当にいい奴というか、みんなどこかしらで他人の事を考えていて凄いあったかい気持ちになることが多かったです。その優しさも色々と複雑だったりして、なかなか難解だったりする。あだち充さんは本当に人間を描くのが上手いと再認識できました。

 

 次に上杉和也の話です。まぁ読んだほとんどの人が思う事なんでしょうけどやっぱり彼は可哀想ですよね。可哀想っていうのが適切な表現か分からないけど、不遇というかそもそも作中で亡くなってますからね。それにもしもを考えて生きていたとしても、彼が幸せになるようにはならないような感じもするし、まぁ可哀想というほかないような気がします。でも彼はかなり表面的にやさしいというか、結局自分が不遇でも受け入れてしまう奴なんでしょうけどね。

 

 浅倉南はかわいい。それは読んでてもずっと思ってましたけど、まぁかなりあざとくはあると思いますね。時代性もあるかもしれませが。南はおそらく物語が始まる時からずっと達也のことが好きだったとは思うんですけど、それなのに和也にずっと甲子園に連れてっというのはなかなか行為じゃないかとは思いますね。もし和也が甲子園に連れてっても、それでも達也のことが好きなんでしょうし。僕が和也の立場だったら頭おかしくなってたと思いますよ。まぁでも和也ですからね。そんなふうになっても結局割り切れてしまう優しすぎる奴だとは思いますよ。憶測ですけどね。

 

 まぁこんなもんですかね。整理すればもっといろいろ書けると思いますけど、そういう事じゃないんで。色々書きましたけど紛れもなく名作だとは思いますね。ヒットするのも凄く分かる。読むたびにいつも思いますけどあだち充さんの漫画の読み味は本当に最高なんで、夏とかに一気読みしたくなりますね。きっとタッチも何年かすれば読み返したくなって何度も読む作品だと思います。最高でした。H2読みたくなってきた。